ならしの動物医療センター

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report 症例報告

鼻腔内の腫瘍

2020.04.13

今回の症例は9歳9か月のネコです。鼻腔内に腫瘤があり、他院で悪性腫瘍かもしれないと診断され、セカンドオピニオンで当院を受診されました。

一般的にネコの鼻腔内に発生する悪性の腫瘍はリンパ腫が最も多く、次いで腺癌が多いと言われています。

それぞれの腫瘍で予後や治療の方法は異なります。

そのため、本当に腫瘍であるのか、腫瘍であった場合どのような腫瘍で、どのような治療が適切なのかは慎重に判断する必要があります。

 

今回は、CT検査を行って確認したところ、骨の破壊があり悪性腫瘍の可能性があったため更なる検査を行いました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詳しい情報を得るため、今回は体表から腫瘤に針を刺してサンプルをとる『FNA』という検査と、鼻から内視鏡をいれて鼻の内側からサンプルをとる『組織生検』という検査を行いました。


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

現在、採取したサンプルを検査機関に送って検査結果を待っています。今後はこの検査の結果を基に治療方針を決定していく予定です。

 

獣医師 後藤