ならしの動物医療センター

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report 症例報告

鼻腔内異物

2022.05.27

本日の症例は、お散歩中に気付くと鼻に植物のような物が付いており、取ろうとすると動いてしまい気付くと鼻についていた植物?が無くなってしまっていたとの事。

しかし、その後からくしゃみが止まらず、鼻を気にする素振りや遂には右の鼻から鼻出血が認められてしまったワンちゃんです。

看護師さんにきちんと保定をしてもらい、耳を覗くライトや機械を用いて鼻腔をのぞくと僅かに茶色いものを確認し、鉗子を鼻の中にいれ、

本当に奇跡的にそのまま摘出できました。

本来、鼻の奥まで異物が入ると、自然とでてくるか、最悪の場合、全身麻酔をかけ、スコープでのぞき摘出しなければいけない子達もいます。

今回、右の鼻腔からこのような植物が摘出できました。

摘出後、徐々にくしゃみの症状も改善しました。

他に同様の物が鼻腔内に無いとは断言できないため、一旦帰宅し、再発しないかどうか経過観察になりました。

獣医師 田中