鼻腔内腫瘍
2023.09.29
本日の症例は、セカンドオピニオンでご来院されたワンちゃんです。
以前から鼻汁や鼻出血を認め、他院にてストロー生検で鼻腔内の検査を実施したところ、重度の慢性化膿性鼻炎(壊死を伴う)と診断。
実際は鼻腔内腫瘍が隠れており今回の検査では真の病変が採取されていない可能性もあるとの話だったため、当院に来院されました。
当院にてまずは全身精査を実施し、再度生検を実施することになりました。
後日、CT検査及び鼻カメラで鼻腔内および鼻咽頭を確認、細菌や真菌培養検査、鼻腔内生検を同時に実施致しました。
上の写真は、生検を実施している際の写真です。
一通り検査を実施し、CT検査ではところどころ骨破壊像も認め、病理組織検査で鼻腔内腺癌と診断がつきました。
今後、鼻腔内腺癌に対し、超音波乳化吸引処置を含む治療を実施予定です。
獣医師 田中