鼻腔内腺癌
2022.12.07
今回の症例は、7歳の猫ちゃんです。
鼻づまりがなかなか治らず、食欲も低下してきたとのことで当院にご来院されました。
当院にてCT検査、内視鏡検査、生検を行い、採取した組織を検査センターに送付したところ、鼻腔内腺癌と診断されました。これが検査時のCT画像になります。
猫の鼻腔内腫瘍のほとんどは悪性腫瘍といわれ、リンパ腫と今回診断された鼻腔内腺癌を含む上皮系腫瘍が最も発生頻度が多いといわれています。鼻腔内腫瘍の症状としては、鼻水や鼻づまり、鼻出血、元気・食欲の低下、顔面の変形等がありますが、症状のみでは鼻炎と区別がつかないことも多いです。
治療しても鼻炎症状がなかなか改善しないということがありましたら、一度精密検査を検討してみてはいかがでしょうか?
山崎