鼻腔腺癌
2023.04.27
本日の症例は、昨年末頃から鼻出血の症状を認め、来院される少し前に鼻梁部が腫れてきたとの主訴で来院されました。
他院で抗菌剤などの内服治療を実施していましたが、改善されず当院に受診され、精査を実施。
血液検査では、出血傾向などは認められず、頭部レントゲン検査では右鼻腔内に不透過性亢進を認め、鼻腔内の腫瘍や異物、真菌感染などを疑い、後日全身麻酔下にてCT検査や生検、真菌培養検査などを実施しました。
生検の結果、鼻腔腺癌と診断し、リンパ節や肺転移を認めなかったため、鼻腔内の腫瘍組織に対し局所療法として、超音波乳化吸引処置、抗がん剤塗布などの治療を開始致しました。
獣医師 田中