ならしの動物医療センター

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sick 主な病気

口腔内腫瘍

2018.06.20

この症例の口腔内腫瘍は極細胞性エプリスという腫瘍です。
歯根部から発生する歯原性腫瘍で、分類は良性腫瘍なのですが浸潤性が強くすぐに大きくなり、摘出したとしても再発率も高いので、局所的には悪性に近い扱いをされています。
患部の歯の抜歯と歯根部からの腫瘍の除去により治療することもありますが、
多くの症例で顎の骨に浸潤してしまい、その場合は第一選択として顎の骨の切除(顎切除)が必要になります。
その他口腔内腫瘍は悪性黒色腫や扁平上皮がんといった悪性のものも多く注意が必要です。

口腔内腫瘍口腔内腫瘍2